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OTOKOMAE NEWS〜男前ニュース〜Vol.47
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世界が認めた「斬られ役」福本清三


酒は飲まない。「趣味は盆栽くらいかな。水やりを忘れ、枯れてしまったと思ってたら、春に芽吹くことも。生命力を感じます」
京都・太秦の東映京都撮影所で、斬られ役として時代劇を支え続けて半世紀以上。「5万回斬られた男」の異名を持つ。70歳を過ぎたが、映画への出演を続ける。
 
『大部屋俳優なので、通行人とか、駕籠(かご)かきとか、何でもやってきました。若い頃は、スタントもよくやりました。
今でも撮影があれば、通行人とか、船頭とか、何でもやりますよ。昨日だって、鎧(よろい)を着て歩いてきましたわ。昔は、重い鎧着て一日中走ってましたけど、2年ほど前に肺気腫で体調が悪化し、肺活量も落ち、歩くだけでも大変。年の近い俳優仲間と「あの頃は若かった」「年には勝てんわ」って、笑ってます。
最近は、出演映画の上映会などにゲストで呼ばれ、お客さんを前に話すことも増えました。ありがたいことですが、どうも恥ずかしくて。せりふがあっても、うまくしゃべれへんのに、人前でどうしゃべりますのんや。』

「人前で何かやる」のは、幼い頃から苦手


<兵庫県香住町(現・香美町)の自然豊かな田舎町で生まれ育った。中学卒業後は、親戚が営む京都の米屋で働いたが、なじめず、15歳の時、同撮影所に入った。>

『人前で何かやるというのは、幼い頃から苦手でした。地元では、毎年秋の収穫祭があって、その年の小学6年生が大人の前で踊らされるんですわ。それがもう、恥ずかしくてね。
田舎の三男坊ですから、中学卒業したら家を出て仕事を探さないといけない。長男以外は、街に出て住み込みで働くのが多かった。米屋の店頭で、愛想良く、大きな声で「まいど、おおきに!」って言わないといけないのに、言えなくて。半年間でやめました。
そんな性格だから、俳優になるなんて考えてもいなかった。当時は映画全盛期で、京都撮影所で月10本ぐらいは撮っていて、大部屋だけでも400人ぐらいいました。叔父が仕事で出入りしていて、よく分からないまま付いていったら、「あしたから来るか」ってことになって。親にも「お前みたいなもんができるんかいな」って、言われてましたよ。』

本気で痛みを伴う倒れ方をしないと、伝わらん


いつか立ち回りのうまい役者として認められたい。その一心で、磨き上げたのが、大きく体を反らせながら、後ろ向きに倒れる独自の斬られ方だった。

『合戦のシーンで 槍やり を持たされて、助監督さんに「馬と一緒に走れー!」って。むちゃをよく言われましたけど、夢中になって、大勢で一緒に映画作ってるという感覚が楽しかった。やってるうちにカメラにもっと映りたくなって。上手な芝居が無理なら、斬られ役で頑張ったらええんやって思いました。
斬られ方なんて誰も教えてくれませんから、自分で考えてやるしかない。スターさんや先輩の立ち回り、いろんな国の映画も見て参考にしました。ある時、映画館で、喜劇王のチャップリンさんが、バターンって倒れて、お客さんがどっと笑った。本気で痛みを伴う倒れ方をしないと、見てる人には伝わらんのやなって思いましたね。』

肺気腫で体調が悪化したが…


時代劇を後世につなぐためには、世代交代しないと…
米映画「ラストサムライ」に寡黙な侍役で出演したのは、60歳で撮影所の定年を迎えた頃だった。2014年に初主演映画「太秦ライムライト」で、駆け出しの女優に殺陣の手ほどきをする老俳優を演じた。自身も、若い世代の育成への思いは強い。

『ラストサムライの撮影現場で、主演のトム・クルーズさんら出演者、スタッフから盛大に誕生日を祝ってもらって。僕みたいな斬られ役が、ありえへんことをたくさん経験させてもらった。ほんま恵まれてます。いくつになっても、誰にでもチャンスはある。そのために一生懸命やるしかない。年取っても、ええなって思うんは、そうやって得てきた経験が多いってこと。何でも積み重ねですやん。
時代劇の撮影は減りましたけど、若い人たちが頑張れる夢のある世界であってほしい。主演作でのヒロイン役の山本千尋さんは、映画の後も、殺陣を教えてほしいって、熱心に通ってこられました。好きでやりたいという若い人たちに対して、僕ができることはお手伝いしたい。時代劇を後世につなぐためには世代交代しないと。そらそうでしょう。70歳超えたおっさん、いつまでも使えませんって。』

福本 清三(ふくもと せいぞう)


本名:橋本 清三(はしもと せいぞう)
生年月日:1943年2月3日(75歳)
出生地:兵庫県城崎郡香住町
身長:172cm
血液型:B型
職業:俳優

58年に東映京都撮影所に専属演技者として入る。映画「柳生一族の陰謀」やテレビ「暴れん坊将軍」「水戸黄門」など、時代劇を中心に出演。殺陣技術集団「東映剣会」所属。回顧録「どこかで誰かが見ていてくれる」なども出版されている。


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