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懐かしき昭和レトロ:『スバル360』で振り返る昭和
今回は自動車メーカー「SUBARU」の原点ともいえる「スバル360」から当時の思い出を振り返っていきます。
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「レガシィ」「インプレッサ」など、走りの良さで定評のあるスバルの自動車。
その原点は、50以上年前に発売された「スバル360」にあります。

排気量はたったの360ccなのに、大人4人が乗れて悪路でも走れて、しかも庶民でも手の届く価格のクルマとして、日本のマイカー普及に大きな役割を果たしました。

今回はそんな「スバル360」をテーマに昭和の時代を振り返ってみたいと思います。


「スバル360」が開発されたのは1958年。
当時、日本における国産乗用車は複数の大手メーカーから発売されていましたが、その価格は小型の1000cc級であっても100万円程度。
月収が数千円だったほとんどの庶民にとっては縁のないものでした。

そんな中開発された「スバル360」は昭和33年5月1日に発売。
発売当初の本体価格は42万5千円。 当時の車の半分以下の値段で販売されました。

プレス発表では、会場に訪れた記者たちが代わる代わる試乗し、スバル360の乗り心地を走行性を体験、大反響を呼びました。

日本国内のメーカーはもちろん、イギリスの自動車雑誌にも「スバル360はアジアのフォルクスワーゲンになるだろう」と評されるほどで、販売1号車の顧客はナショナルの初代会長、松下幸之助であったのは有名な話です。

こうして長い時を経てようやく貧しい庶民にも手が届く、本物の大衆車が登場。
フォルクスワーゲンの「ビートル(カブトムシ)」にあやかるように「てんとう虫」と呼ばれ市場に受け入れられます。


この年にはホンダからスーパーカブも発売され、日本の交通事情に大きな影響が与えられました。
東京タワー完成も1958年で、東京には地方からてんとう虫やカブに乗って東京に訪れる観光客で溢れかえっていたそうです。

元祖インスタントラーメンのチキンラーメンや缶ビール、缶コーヒーなども昭和33年に発売が開始。今では一般的な商品ですが発売当初は正に革命といっていいほどの話題になりました。


ちなみにスバル360はエンジン排気量を拡大してアメリカに少数輸出されましたが、アメリカ人の乗るには車体が余りにも小さすぎて、ビートルがアメリカ市場で収めたような成功を得ることは叶わなかったそうです。

しかし、日本では生産中止後も1960年代を象徴するノスタルジーの象徴として人気になり、現在でもレトロカーとして人気を博しています。
360が初めての自家用車だったという中高年層が多いこともその傾向を強める一因です。

見ても乗っても楽しいフレンドリーさと、それを実現したスバルの技術力。厳しい制約の中で生まれたスバル360はまさしく時代が生んだクルマでした。


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