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『匠』に学ぶ!スターバックスCEO「ハワード・シュルツ」
有名コーヒーチェーン店「スターバックス」をドン底から成功へと導いたCEO『ハワード・シュルツ』さんから仕事術を学びます!
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今でこそ、世界で1万8千店舗以上もの展開を遂げた有名コーヒーチェーン「スターバックス」。
そんなスターバックスにもブランドの復活は不可能とまで言われるほどの経営危機があったのをご存知でしょうか?

自らスターバックスを買収し、大企業へと成長させていったのが現CEO『ハワード・シュルツ』さんです。今回はシュルツ氏から仕事術を学びます!

スターバックスの始まり
もともとスターバックスはコーヒー豆を売っているだけのお店でした。
1971年創業のスターバックスに、マーケティング責任者としてシュルツ氏が入社したのは1982年29歳の時でした。

翌83年にイタリアを訪れたシュルツ氏は、小さなエスプレッソバーでバリスタが優雅にエスプレッソを注ぎ、客がそれを飲みながら談笑しているのを見て、「コーヒーを飲むだけでなく、居ること自体が素晴らしい体験になる場所を作りたい」と考え、スターバックスを退社します。

その足で自らコーヒー店を立ち上げ、翌年にはスターバックスを買収しました。
ここからシュルツ氏とスターバックスの歴史が始まります。

顧客にとっての「自分の場」を提供する


シュルツ氏が目指したのは、顧客にとってスターバックスが家庭、職場・学校に次ぐ「第三の場所」となることでした。家や職場のように誰かに干渉されてしまう場所とは違い、自分自身を再発見する場所にしたいと考えたのです。

その為に必要だったのは、心地良い雰囲気と高い品質のコーヒーを作り出せる人材でした。
彼は従業員のことを「パートナー」と呼び、ビジネスは人の繋がりが大事だと伝えました。
シュルツ氏は自身の考えと想いをしっかりと従業員に教育する事でスターバックスの存在意義とサービスのクオリティを高めていったのです。

従業員を大切にする姿勢


シュルツ氏は「幼い頃、父親が仕事で大怪我をし、労災保険も健康保険も解雇手当もないまま、その日に解雇されるのを目の当たりにしました。働く人がそんなことにならない企業を作りたかった。」と言い、人を大切にするだけではなく、企業として誠実さを失わない姿勢を徹底しました。

例えば、アメリカでは週20時間以上勤務するパートタイマーまで含む全ての従業員に健康保険を適用し、さらに週20時間以上勤務する大学生には、大学の学費を全てサポートしています。

実はアメリカでは50%以上の大学生が金銭的な理由で大学を中退しており、このサポートによってより良い人材がスターバックスに魅力を感じてくれたり、長く働いてくれるようになればと考えているそうです。

好調から一転、利益優先主義に飲み込まれた経営陣


スターバックスが株式を公開した1992年から成長は加速、年間の平均成長率は49%にも達していました。順調に成長する中、会社を後任に譲り、シュルツ氏は2000年にCEOを退任します。

その後も成長を続けると思われたスターバックスですが、創業以来初めて客足が鈍ります。その原因は後任の経営陣による利益優先主義に囚われた経営でした。
無理な出店計画等により生じる歪み、クオリティの低下、企業ポリシーを曲げてまで行われる商品開発により店内からは、コーヒーの香りが失われてしまいます。

シュルツ氏がCEOを退任してから7年、既存店売上高は前年を割り、株価は一時、最盛期から81%も下落していました。
この状況に危機感を持ったシュルツ氏は会社に対し心配している事を始めとした改善点などを経営陣にメールします。

ですが、そのメールが社外にリークされてしまったことで、メディアまで巻き込む大騒動に発展してしまうのです。メモの内容から会社のマネージメントチームに対する告発文だと思われ、CEOでもなんでもないシュルツ氏が誰よりも批判され、矢面に立たされてしまいました。

傍観者ではいられなくなったシュルツ氏は2008年にCEOに復帰。
このドン底の状況からブランド復活を目指した改革が始まります。

存在意義を守る為の改革


CEOに復帰したシュルツ氏がまず行った改革は、全米7100店舗を一時的に一斉に閉鎖する事でした。目的は、全バリスタの再教育。これは、売上げをさらに減る事に繋がり、実際に約8億円の利益を失いました。

損をすると分かっていながら、実際にそれを行う事はなかなか出来る事ではありません。

それでもシュルツ氏は「損失を出してでも、自分たちの存在意義を守らねばならなかった。危機の時こそ、本当に何が大切で、何が必要なのかをリーダーは見極めなければならない」と言い改革を進めました。

その後もシュルツ氏の改革は続き、従業員にも次第に会社を愛する強い気持ちが再び湧き上がってきます。CEO復帰からわずか3年でスターバックスは驚異的な回復を見せ、2011年9月には過去最高の売上げを記録したのです。

シュルツ氏の言葉に「私達はコーヒービジネスをしているのではない。人間ビジネスをしているのだ。」とあります。

これは、人間を中心に企業を創っていくことで、様々なビジネスが生まれることを意味しています。その為にシュルツ氏は人を大事にする事をポリシーにしているのでしょう。

いかがでしたでしょうか。
シュルツ氏のように絶対にあきらめない気持ち、姿勢には学ぶべきところがたくさんあります。
時には自分が損をすると分かっていても、一歩踏み出す勇気が出せる人間になれれば、周りから慕われる存在になれるのではないでしょうか。


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