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人物&インタビュー > プロフェッショナルインタビュー > 成功者の金言 VOL.2 「関口房朗 Sekiguchi Fusao・前編」
成功者の金言 VOL.2 「関口房朗 Sekiguchi Fusao・前編」
 金持ちという単語からパッとこの人を思いつく人も多いのではないだろうか。その派手な立ち居振る舞いに始まり、さらに上をいく派手なお金の使いっぷり。テレビなどでもおなじみの関口房朗氏。なかには実業家起業家というより、馬主として彼の姿に強い印象を持つ方もおられることだろう。たが、最近の若い起業家とは違いどちらかというと、多くの辛酸もなめてきたその半生。40代までは一介の中小企業の社長に過ぎなかった男が、”日給84億円の男”と言われるまでに成功したその秘訣を聞け!
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プロフィル
関口房朗(せきぐち・ふさお)
大阪府出身/1935.12.20生

東京工業大学非常勤講師
名古屋工業大学非常勤講師
長崎総合科学大学客員教授
財団法人ケア・インターナショナルジャパン理事長
USO(米国軍福利厚生団体)国際理事
社団法人京馬主協会理事
関口起業塾塾頭

<主な受賞歴>
1991年
紺綬褒賞、USO大使賞
2000年
ケンタッキー州名誉市民賞

 ”日給84億円の男”、または”ミスター大盤振る舞い”など数々の異名を持つ関口氏。上辺だけで語れば派手な人生だが、意外と苦労人なのである。起業家としてようやく軌道に乗る「株式会社メイテック」の前身である「株式会社名古屋技術センター」設立までに、幾度かの倒産そして後述するが裏切りにもあい、何度も辛酸をなめることになる。そんな関口氏の言葉だからこそこのセリフも重みも出てくる。

 28歳、名古屋で起業した「関西精器株式会社」。そして様々な憶測を呼んだ「株式会社メイテック」での突然の解任劇。信頼していた仲間、部下からの裏切りによって会社を追われることになる。
 しかし、関口氏の真骨頂はここから。クーデターともいえる裏切りにも「嫌な仕事こそ、自分が進んでやらなきゃイカン」と、しっかり反省しているところである。そしてこの男、決してへこたれない。翌年には「株式会社ベンチャーセーフネット」設立。決して立ち止まることを知らない、バイタリティの塊ともいえよう。そんな関口氏の金言をひとつ。

 今となっては真相は薮の中だが、解任当時、原因は馬にあるとされていた。その2ヶ月前の第63回日本ダービーにおいて所有馬であるフサイチコンコルドが優勝していたこともそう指摘された理由のひとつかもしれない。今でこそ高額馬をセリ落とすイメージが強い関口氏だが、実はこのダービー制覇までの馬主人生16年で一度の重賞制覇すらない。そんな彼がなぜ一国の宰相になるより難しいとまで言われるダービー馬のオーナーになれたのか?(その後、2歳馬としては当時の世界最高額約5億6000万円で落札したフサイチペガサスが2000年のケンタッキーダービーを制覇。アジア人として初めてケンタッキーダービー優勝馬オーナーとなり、日米ダービー馬のオーナーとなる。そして引退した同馬は当時の世界最高額となる約64〜74億円で売却される) さる大物調教師との出会いが理由だという。自身、その出会い以降馬主としてワンランク上のステージに上がったとも語っている。これ以降、みなさんもご存知の大盤振る舞い的な落札が今日にまで至るわけだが…。

 オーダーメイドのスーツにチョンマゲ。高価な腕時計やカフスボタン。しかしそれにはわけがある。決してただの派手好きではない。確固たる理由があるのだ。それが上記の金言。確かにこれには一理ある。アジア圏の人間がすべて同じに見える、という西洋人もこの男を間違えたりはしないだろう。ビジネスにおいて自分をアピールするということは重要である。また経営者たるもの会社の広告塔であれ、と自負する関口氏ならではの戦略もあったに違いない。その結果として、自身の派手な立ち居振る舞い、そしてイベントがマスコミに多く取り上げられ知名度を上げていったのだから…。
 関口氏には信条ともいえる「成功する男の七ヶ条」なるものがある。その中のひとつの、自己投資を惜しむな!というものを紹介しよう。誰だって自分の経験値を上げるためには、自己投資が大切だということは大人なら知っている。また、分不相応ともいえるレベルの中にあえて身を置くことにより、かけがえのないものを得ことがあることも知っている。関口氏の提言はそのすべてに”身銭を切る”というもの。所詮、他人(会社)の金は他人の金。身銭を切る!という行為が「元を取らなきゃ損やんか!」という強い気持ちを生むというのだ。そんな関口氏の金言をひとつ。

 そう、お金は使い方次第でモノばかりでなく自身をも成長させてくれる。まさしく使っている人にしか言えない言葉である。
 最後に、こんな関口氏のお金の使い方を心良く思わない人が多いことも事実。日本人的な感覚なのであろう。ストレートにお金の話をする人間に対し良い感情を我々日本人は卑下するものだ。しかし、関口氏は言う。宝くじ売り場でインタビューされる人々は一様に「夢を買いにきました」という。その夢とはお金ではないのか?と。自身のことについてはもっとはっきり語っている。「私の人格はお金で磨かれたのだし、私の夢はお金で大きく育った。私の交友関係だってお金で広がり、お金で深まったところが大きいし、私の知識と教養はお金によって積み重ねられた」と。ここまではっきり言われると実に清々しい。ここまではっきり自分のことを言える男に憧れさえする。そんな関口氏はこう言う。

 周りの目さえ気にしなければ、誰だってお金が欲しい。声を大にしてお金持ちになりたい!と思っている。そんな自分を否定してはいけないのだ。まずはそんな自分を認めるところから始めようではないか。ここで最初の金言に戻りたいと思う。夢や目標がないならお金を稼ぐことを目指せばいい。ただし、貯金通帳を見ながらニヤニヤするような男にはなるな!と関口氏は叱咤激励してくれている。そう、男ならこんなセリフを言えるくらいの成功を収めてみたいものである…。


〜参考サイト〜
「関口房朗公式サイト」
http://www.sekiguchifusao.com
〜参考文献〜
「バカになるほど成功する!!」関口房朗著/宝島社文庫
「金持学」関口房朗著/宝島社文庫
「赤っ恥学ー目立て!転べ!笑われろ!大富豪への黄金ルール」関口房朗/宝島社文庫

<後編へ続く>


起業略歴
1953年 18歳の時、社員ゼロの自分一人だけで運送業を始める。2年後、倒産。
1955年 父親の経営する「関口工業技術株式会社」に営業として入社。
1960年 25歳、上京。のつもりが乗った電車の終着駅は何と名古屋だった。父の会社の機械を売り回る。
1963年 28歳、自分の会社である「関西精器株式会社」設立。 配電盤や制御盤などの制作、販売。
1973年 新製品の開発失敗、労働争議のストライキなどで「関西精器株式会社」倒産。
1974年 「株式会社名古屋技術センター」設立。
1985年 社名を「株式会社メイテック」に変更。
1987年 名古屋証券取引所第二部に上場。
1991年 東京証券取引所第二部に上場。
1996年 「株式会社メイテック」代表取締役社長を解任される。
1997年 「株式会社ベンチャーセーフネット」設立。
2004年 「株式会社VSN」設立。
2006年 株式会社ジャスダック証券取引所に株式上場。
2008年 「株式会社VSN」代表取締役相談役を退任。
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