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コラム > 編集部コラム > 音楽劇『ヴォイツェク』記者会見レポ
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音楽劇『ヴォイツェク』記者会見レポ 2013-10-08
音楽劇『ヴォイツェク』の記者会見にいってきました!

2013年10月25日(金)〜27日(日)より大阪のシアターBRAVA!で開幕する音楽劇『ヴォイツェク』は1821年ドイツで実際に起こった殺人事件をもとに描かれたミステリアスな作品だ。
最愛の妻の不倫が原因で妻を殺めてしまう精神崩壊者の主役ヴォイツェクを山本耕史が演じる。
妻を殺害し逮捕された後、2年以上に渡る精神鑑定を経て、死刑となったヴォイツェク。実在の事件をもとに作家ゲオルク・ビューヒナーが1835年に未完の戯曲として世に残した。未完であるがゆえに解釈にも幅があり、脚本家の赤堀正秋、演出家で俳優でもある白井晃、音楽家の三宅純、そして山本耕史をはじめとした演者たちで彼らの音楽劇『ヴォイツェク』を構築中だ。

戯曲『ヴォイツェク』とは?
---今回の舞台はどんな舞台?---

山本:ミステリアスな舞台で引き込まれる世界観の戯曲です。精神を病んで妻を殺めてしまうヴォイツェクは実は社会における被害者なのではないかと感じています。
登場人物の中にまともな人間は一人もいません。200年近く昔の戯曲ですが、今も昔も変わらない不変的な本質が描かれているので、残るべくして残っている戯曲だと思います。今の日本の社会全体に通じるものもあり、このタイミングで上演する意味があるのではないでしょうか。

見たいと感じる人とは出会い
---不倫や幻視、幻聴といったディープなテーマを扱う劇。どういった人たちに見てもらいたいか---


山本:妻の不倫や精神崩壊などの重い要素もありますが、なんだかんだ言ってもやっぱりエンターテイメントとして楽しめます。興味を引かれた方は見に来て欲しいです。
何が正しくて何が間違っているのか、そういった判断が不安定な時代ですよね。昔は魔女狩りがあったり、本当は悪くない人を悪い人につくりあげてしまう社会だったと思いますが、今回の戯曲『ヴォイツェク』には団結の本当の意味を問われる世界観も要素として含まれています。僕は舞台で必ず大阪に来たいという強い思いがあります。お客さんの反応が全然違って、とても暖かいものをいつも感じているので大阪公演が楽しみです!


【演出】白井晃 × 【脚本】赤堀雅秋 × 【音楽】三宅純
強力なタッグで魅せる悲劇


白井晃
演出家だけではなく俳優としても活躍しており、舞台やドラマで山本氏と共演している。
【受賞】第10回読売演劇大賞、優秀演出家賞(2002年)第13回湯浅芳子賞翻訳・脚色部門(2005年)【出演作品】大河ドラマ『篤姫』(2008年)映画『天地明察』(2012年)など

赤堀雅秋
劇作家・演出家・俳優・映画監督。人間の本質を臆面なく描き出し、無様さ、滑稽さ、狂気をあぶり出す手腕に定評がある。
【受賞】第34回ヨコハマ映画祭、森田芳光メモリアル新人監督賞【主な作品】『鈴木先生』『モテキ』(2011年 出演・TX)

三宅純
作曲家。3000作を超えるCM作品を手がけ、カンヌ国際映画祭での受賞作も多数。オリバー・ストーン、大友克洋らの作品に参加して異種交配を多用した個性的なサウンドは国際的賞賛を受けている。【受賞】European film award2011ベスト・ドキュメンタリー賞受賞 アカデミー賞2012年ドキュメンタリー部門および英国アカデミー賞2012年外国語映画部門ノミネート

---白井晃演出の作品に出演するのは11年ぶり。センスが凄い---

山本:俳優としても演出家としても凄く尊敬していてる白井さんの作品に出られるなら、と、演目が何かと言う前に二つ返事でお受けさせていただきました。センスが素晴らしくて、舞台を作ったときのビジュアルというか視界に飛び込むもののチョイスが、11年前の作品でご一緒した時から凄いと感じていました。通常の作品では稽古が早く終わって飲みに行ったりするのですが、今回は1時から9時までみっちり稽古しています。リラックスしたり、緊張感の中で稽古したりと、いい稽古ができていると思います。

---脚本を読んだときの感想---

山本:読んですぐにいい本だと直感しました。シェイクスピアの舞台に出演した際は
鳥のさえずりだとか、空のこととか色々言いながら「愛している」の台詞ひとつに10行もあった。でもダラダラと遠回りしながら言っているだけではなく、その台詞には言葉の旋律の美しさがあるのです。
赤堀さんの今回の脚本の中にも凄く遠まわしに言っている台詞もあるのですが、メッセージはシンプルでストレートです。シンプルを伝えるための通り道が、俳優として物凄くスキルがいる本だなと感じます。ヴォイツェクの今の心境を幻聴、幻覚として哲学的に見せている場面もあります。普通の会話のようなシーンは少ないかもしれない。僕は今回の本に登場する全員精神が崩壊している人だと思っていて、まともなのかどうかは誰が決める事なのかなと痛感させられます。

---作曲家、三宅純の音楽---

山本:初めて聞いた時から素晴らしいと感じました。三宅さんの音楽だけでここまで作品を表現できるのかと驚いています。
音楽自体も日本っぽいリズムではないですし、三宅さん独自の世界観。音と音が重なってぶつかっているところが常にあって、歌が凄く難しいです。でもそこがヴォイツェク自身の予定調和にはならない表現に繋がっています。
ロックミュージカルにある様な皆でワクワクして盛り上がる曲ではないのですが、むしろ世界観に引き込まれるミステリアスで魅力的な歌となっています。
全てが『ヴォイツェク』というミステリアスな作品を作り上げているんです。

ヴォイツェクの中にある男前
---ヴォイツェクの中にある男前な内面や行動---


山本:それは妻への一途で献身的な愛ではないでしょうか。
何かに夢中になっていても、犬が通ったら犬の方に興味を引かれていくような人物ですが、妻のマリーを真っ直ぐ献身的に想っています。
現代人の愛情には弱さや逃げる術がありますが、彼にはそういうものがない。彼にしか見えてない真実の様なものがあります。
現代において彼が男前かはわかりませんが、ヴォイツェクは真直ぐ正直に生きている。自分にはできないけど彼は幸せなんだろうと思います。真っ直ぐさが男前です。

---妻が浮気する設定の戯曲『ヴォイツェク』。山本氏が同じ立場だったら?---

山本:僕には妻がいないので(笑)。個人的な意見ですが、ヴォイツェクの妻マリーは不倫しますが、旦那の精神が崩壊していて、自分の話を聞いているかどうかも分からない、そんな生活におかれていれば、お金持ちで社会的地位のある男性に惹かれる気持ちは仕方がないと思います。
男女の浮気について自分の父親と母親に置き換えて想像した事があります。母親がした方が嫌ですね。男だったらしょうがないなと思えるかもしれませんが、母親だったら…その方が衝撃だと思いますね。
なので、自分はそうならないように、妻を引っ張っていく誇りや自信は持たないといけないと感じています。

information

戯曲『ヴォイツェク』

ストーリー
美しい内縁の妻マリーと、幼い息子とともにささやかな暮らしを営む一兵士フランツ・ヴォイツェク。高慢な大尉の
髭を剃り、尊大な医師の実験対象となってわずかな日銭を稼ぐヴォイツェクだが、ある時マリーが男盛りの鼓手長と
浮気していると聞かされる。
あるときは怪しげな見世物小屋で、あるときは猥雑な酒場で、ヴォイツェクの目を盗んで鼓手長と会うマリー。
ヴォイツェクはいつしか奇妙な幻視と幻聴に苛まれ、マリーへの不信を募らせていき…。


原作:ゲオルク・ビューヒナー 脚本:赤堀雅秋 演出:白井晃 音楽:三宅純
出演:山本耕史/マイコ/石黒英雄 良知真次/池下重大 青山草太−
日比大介 駒木根隆介 加藤貴彦/半海一晃 春海四方/真行寺君枝/今村ねずみ 団時朗
公演日:2013 年 10 月 25 日(金)〜27 日(日) 大阪・シアターBRAVA! )【全 4 回公演】 ※開場は開演の 30 分前
10月25日(金)19:00〜
10月26日(土)13:00〜/18:00〜
10月25日(日)13:00〜
チケット料金 S 席¥9,000 A 席¥8,000 (指定・税込・未就学児童入場不可)
チケット発売日 2013 年 8 月 11 日(日)
プレイガイド チケットぴあ http://t.pia.jp/kyodo-osaka
0570-02-9999 【P コード 431-400】

ローソンチケット http://l-tike.com
0570-00-0407 【オペレーター対応】
0570-08-4005 【L コード 52476】

CN プレイガイド http://cncn.jp/k-o/
0570-08-9999
イープラス http://eplus.jp
シアターBRAVA! 窓口販売のみ

主催 TBS/MBS/WOWOW
後援 ドイツ連邦共和国 総領事館
お問合せ キョードーインフォメーション 06-7732-8888 【オペレーター対応 10:00〜19:00】

【山本耕史プロフィール】
誕生日 1976年10月31日
東京出身

芝居はもちろん、歌・ダンスと三拍子揃った実力派としてTVドラマ、舞台、映画などで活躍中。近年は演出にも幅を広げ、10年には自身が主演・演出をつとめたロックミュージカル『GODSPELL』、12年9月には、翻訳・訳詞・演出・出演をつとめる『tick,tick...BOOM!』を上演した。
映像でも活躍し、NHK大河ドラマ「新撰組!」、TBS「浪花少年探偵団」、TBS「ぴんとこな」など出演作が多数。白井の演出作へは『ピッチフォーク・ディズニー』(02)以来11年ぶりの出演となる。

■ 音楽劇『ヴォイツェク』記者会見レポ
カテゴリ 【コラム】 編集部コラム
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インライフ編集部
出身
大阪府
インライフ編集部の編集者たちが、記者会見の模様や近況報告、ちょっとした雑記などを更新していきます。



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