工具類は初心者・中級者・上級者別に綺麗に陳列されているので、選びやすい。

見ているだけで楽しくなる作品の数々。ショーケースで綺麗に展示されている。

2007年新大阪にオープン、2010年に大阪市内中心部に移転したのが「METAL BOX(メタルボックス)」。場所柄20～40代のサラリーマンが仕事帰りや昼休みに立ち寄っていくことが多いそう。

店の外観はガレージっぽい造りで、入り口のショーウィンドウに飾られた、巨大なマジンガーZとガンダムが訪れた人達を出迎えてくれる。店内に入ると、70～80年代のロボットアニメ物を中心に、プラモデル・ガレージキット・TOY・工具・材料・塗料など、ホビーに関する様々な商品が揃っており、大阪でも屈指の質と量を誇っていることが伺える。また、多数の完成品のガレージキットやフィギュアなどがショーケースの中で展示されており、女性でもギャラリーを見に行く感覚で、気軽に来店しやすいのも魅力の一つだ。
メタルボックスはホビーショップだけでなく、ガレージキットメーカーとしての一面もあり、メタルボックスオリジナル商品第一弾として、〔メタルボーイ〕シリーズ・マジンガーZ がすでに発売されている。ガレージキットの原型はロボット造型で定評の有るあの「T・O・P！　渕知信」氏が手がけており、同氏の従来の造型スタイルと違い、デフォルメされたデザインが特徴。その狙いは「本来のガレージキットの楽しさを一般の人に知って・楽しんでもらいたい」というもので、渕知信氏の作品としても初めての試みで、貴重な作品となっている。
さらに第二弾も同コンセプトで製作されており、マジンガーＺの敵キャラなどを随時発売していく予定なので、第一弾と合わせると原作シーンを再現するディスプレイも可能になる。

今回紹介しているガレージキットとは、そもそも少数生産少数販売される組み立て式模型キットのことを指し、その魅力は熱狂的なファンのニーズに答えた「欲しくても市販されない商品」ということである。作品の良し悪しは、モチーフに対する原型師の解釈や作家性がいかにダイナミックに反映されているかで判断されることが多い。

「箱ではなく、実際の商品を手に取って見て、作ってもらう」がコンセプトの同店は、店内に作業スペースが併設されており、商品を買ってすぐに作ることが出来る。店長の炭田さんが「工具類は選び易さを重視し、初心者・中級者・上級者向けの工具をそれぞれ分かり易く揃えています。お客様同士のコミュニケーションがとれる談話スペースも完備しているので、お互いに共有出来る情報交換の場として、是非当店をご利用ください」と言うように、同じ趣味を持つ仲間達と一緒に作品を作り上げた達成感を味わって欲しい。