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人物&インタビュー > 男の履歴書 > 男の履歴書 渡辺謙
男の履歴書 渡辺謙
渡辺謙
名 前 渡辺謙
出身地 新潟県
生年月日 1959年10月21日
血液型 A型
趣 味 ゴルフ、料理
特 技 乗馬

1979年に芥川比呂志演出による演劇集団 円公演『夜叉ヶ池』を観劇して感銘を受け、翌年に劇団附属の研究所に入所。82年には劇団員に昇格し、『未知なる反乱』でTVデビュー、84年に『瀬戸内少年野球団』で映画デビューを果たした。


87年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役(伊達政宗役)を演じ、39.7%という大河ドラマ史上最高の平均視聴率を獲得。一躍全国的な人気を獲得、スターダムにのし上がる。しかし、映画初主演となるはずであった『天と地と』の撮影中に急性骨髄性白血病を発症し降板。生命も危ぶまれる中、治療に専念した結果、いったん復帰を実現するが、その後も再発で闘病生活を余儀なくされた。それでもなお治療に励んだ努力が実り、95年には俳優として完全なカムバックを果たす。


再復帰後は米国に拠点を移し、『ラストサムライ』(2003年公開)で、同年度の第76回アカデミー賞助演男優賞などにノミネート。06年にはクリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』で日本国外映画初主演となった。来年にはハリウッド版『ゴジラ』への出演が決まっている。


また、東日本大震災の被災者たちを支援しようと、宮城県気仙沼市にライブカフェ、K‐portをプロデュース。オープニングイベントとして2013年11月24日に1日だけのスペシャル企画として、南果歩と朗読劇「ラヴ・レターズ」 を上演している。

2009 映画『沈まぬ太陽』で第33回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞
2006 映画『明日の記憶』で第61回日本放送映画藝術大賞 映画部門 最優秀主演男優賞
2000 病気の再発を乗り越え『池袋ウエストゲートパーク』に出演
1993 NHK大河ドラマ『炎立つ』に主演、白血病からの復活をアピール
1986 NHK朝の連続テレビ小説『はね駒』に出演

高校時代には吹奏楽部に所属し、もともとは音楽家を目指していたという。しかし、家計の事情からその夢をいったん諦め、演劇の世界に目覚めた点は、この人の運命であったのだろう。

度重なる病苦にも耐え抜き、俳優として括弧たるステイタスを築くまでの努力は、ちょっと常人には想像がつかない。国内での映画、TVドラマでの活躍から米国の進出までを果たした偉業には、文字通り頭が下がる思いがする。

どんな困難にも打ち勝つ精神をいかに培うか。その答えを見つけるため、渡辺謙の演技にこれからも注目したい。

◎ 渡辺謙への道
多岐にわたる趣味の多さ、阪神タイガースの大ファンで、超がつく多忙な中でもスタジアム通いを欠かさない…。偉大な俳優であり、「世界のワタナベ」となった今も、その人物評を知れば以外に庶民の雰囲気も伝わってくる。

しかし、闘病生活を乗り越えた経験や米国進出前に英語を猛勉強したエピソードを聞くと、やはり、この人の前向きな姿勢には脱帽せずにはいられない。自分にできることをまず精一杯やる。それが渡辺に近づく唯一の手段かもしれない。


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