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万年筆作ってきました。




どうも、編集部Hです!


前回にチラっと書いていた万年筆作りのレポートをしたいと思います!


結果だけ先に言うと滅茶苦茶楽しかったです


いやもうホント文房具とか好きな人には是非体験していただきたいレベル。




開催場所は南海大阪線難波駅高架下にある『DIY FACTORY OSAKA』

こちらではDIYに関する様々な用具が販売されており、会員になればポイントが付いたり、様々な工具を自由に使えるワークスペースをレンタルすることが出来ます。


定期的にワークショップが開催されており、そこでは銀粘土の細工、オリジナルチェア、溶接で作るアクセサリーなどなど様々な体験をすることが可能です。


今回僕が行ったのは『本格!

木でつくる万年筆』
という企画。

文具類がもともと好きで最近は安価なものですがいくつか万年筆も買いだしたところにこんな企画を見つけ、これはいくしかないだろう。

という感じで申し込みました。


価格は一人7000円で、定員は4名まででしたが今回は2名で開催。


まずは今回の万年筆作りを教えてくださる「Nakajima woodturning studio」の中島さんより簡単な説明が。


作成する部分はキャップと軸の木材で出来ている部分で、それを削りだしていき、最後にキャップやペン先をはめ込んで完成とのこと。


なんかちくわみたい


材料となる木材は色々と種類が揃えられており、好きな木目、色合いのものを選ぶことができます。


僕が選んだのは少し茶色が強めで木目のハッキリした素材。

ツルツルしたのもいいかと思いましたが、折角木で作るのだからきっちり木目が見えるほうが楽しそうじゃないですか?


中にはイリジウムで作られた軸が入っており、この中がキャップ部分やコンバーターの収納部になります。


高速で回転するちくわ


ウッドレイズと呼ばれる機械に軸をセットし、モーターにより回転しているところをまずは彫刻刀である程度の大きさまで削っていきます。


軸の太さくらいまで削っていくので最初のうちはガンガン削りにいっちゃって大丈夫みたいです。


僕の選んだ木は水分が少なく、粘り気も無かったため滅茶苦茶硬く結構苦労しました。


楽しさしかない。



ある程度まで削ると次はヤスリがけ。

回転させたまま下からゆっくりと紙やすりを当て、彫刻刀で出来たミゾを滑らかにしていきます。


だんだんとヤスリの目を細かくしていき、ツルツルに仕上げていきます。


地味に思えますがめっちゃ楽しいですコレ。


これがこうなります。



指で触ってミゾがなくなり、スベスベになったら仕上げのワックスを塗りこんでいきます。

これまた回転しているところにワックスをつけた布をあてて塗っていきます。

ワックスが染みこんできたら乾いた布で余分なワックスをふき取り、これで木材部分自体の加工は完了。


最初はあんなにゴツゴツしていたちくわが今では高級感溢れる素材に変身しました。


ワックスを染みこませた事により色合いが濃くなり、しっとりとした質感に。

木目もいい感じに出てくれています。




ここからは組立作業。


ウッドレイズのパーツを交換し、万力でキャップとペンの底をはめていきます。


200キロ以上の力でネジ込んでおり、それくらいの力で無理やり入れないとすぐに緩んで外れてしまうのだそう。


ネジ込んだ際にハミ出たバリを取ったらペン先をセット。

インクはコンバーター式とカートリッジ式が選べるのですが、今回はカートリッジ式にしました。


やったぜ。



そしてペンとキャップをあわせて…完成!!


作業時間としては約1時間半程度かかりましたが夢中になって楽しみ、あっという間でした。


少し太めに作った事で自分の手にも馴染みやすく、よりリッチな感じに出来たと思います。




ちなみにこちらは一緒に参加された方の作品。

無理言って写真を撮らせていただきました。


作られたのは女性の方で、写真ではいまいちわかりづらいんですが赤レンガを思わせるような暖かい色味がいい具合に女性的な感じが出ています。


僕のと比べると大分細い仕上がりですね。


字が汚い。



上が今回作った万年筆で下はLAMY safariで書いてみました。


書き味は非常にサラサラとしていてサファリに比べると少し太めです。


インクはワークショップでいただいたものを使っていますが、使い切ったら少し淡い色合いのものも試してみたいですね。


というワケでレポートとしてはこんな感じです。

いかがでしたでしょうか?


万年筆が好きな方、それでなくても文房具が好きな方、はたまたDIYに興味のある方など誰でも楽しめるワークショップだと思います。


機会があれば是非みなさんも体験してみてくださいね。


それではまた〜。
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