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特集> 男前の条件 > 有名人が語る男前の条件「高良健吾」
06年に『ハヨリの夏』で映画初出演以降、徐々に注目度は高まり、昨年の映画出演作は5本、今年は待機作品も含め7本。来年は、話題作『白夜行』で桐原亮司役を演じている。まさに出演作が目白押し。今や日本映画界にはなくてはならない俳優、高良健吾。その人気の理由はどこにあるのか。役者に対する真摯な想いを、彼が主演を務める『おにいちゃんのハナビ』(9月25日公開)のエピソードと共に伺った。
高良健吾
高良健吾
新潟県片貝町。耳にしたことがないという人も多い地名だろう。9月25日公開の映画『おにいちゃんのハナビ』は、あまり知られていないそんな小さな町で開催される、伝統ある花火大会で、成人を迎えるひとりの青年が、亡くなった妹のためにお金を貯め、1年間かけて準備し、花火を打ち上げる。そんな真実のドラマをモチーフにした映画だ。話を聞くだけでは、お涙頂戴映画にも思えるが、映画の中からそういった意図は全く感じられない。もちろん思わず何度も涙してしまうわけだが、それはたぶん、出演者陣の自然な演技によるところが多い。高良健吾の演技もしかり。妹のために東京から田舎に引っ越してきたことで、新しい環境になじめず、引きこもりになってしまった主人公・太郎が、引きこもりをやめて花火を打ち上げるまでの変化を、ナチュラルに演じている。
「太郎とは環境が似てるんです。僕も転勤族だったので、そのことで親に反抗したこともあったし、少しだけ引きこもった時期もありました。ちょっと一瞬立ち止まりたいというか。だから共感しやすかったですね」
だからこそ、引きこもり中の太郎が妹・華に半ば強引な方法で部屋から連れ出されるシーンには最初抵抗があったのだと言う。
高良健吾
「台本を読んだときは、ここまでされて部屋から出ていいのかなあって思ったんです。でも、実際役者さんたちを前に演じてみたら、(太郎は)出るきっかけがずっと欲しくて、そのきっかけをくれたのが華なんだろうなと思えて、自分の中でつながりました」
 部屋を出てから、太郎は少しずつ明るさを取り戻していくわけだが、高良は、その成長過程を実に繊細に演じている。
「順撮りじゃない分、太郎の成長が見えないこともあって、太郎が今どのくらいのテンションなのかは考えなきゃダメだなと思っていました。最初に台本読んだ印象をすごい大事にしてたから、曖昧にしてたら、つながんなくなっちゃうんで」
 そんな風に台本をじっくり読み込み、ひとつひとつのシーンごとに、悩み考えた上で演技を行う。だからと言って演技を決め込むつもりはなく、現場の空気も大切にする。
「台本を読んで考えてから臨むか、現場の空気に合わせるか、作品によっては片方のときもあります。今回は、いろいろ考えて臨みましたけど、結局は現場だなと思います。それはどの現場でも思いますね。現場でフラットな感覚でやれるのが一番だと思います。それがすごい難しいんですけど」
高良健吾
高良健吾
高良健吾
 今回この現場だからこそできたと高良が語る演技の一つが、泣きのシーンだ。太郎という役柄で、スタッフや共演者の気遣いがあったからこそできたというその演技は、もらい泣きをせずにはいられない迫真の演技である。けれど、泣く演技は決して得意ではないのだと言う。
「泣きの芝居がある日は正直怖いですね。カメラの前でいろんな人がいる中で泣かなくちゃいけないというのは難しいし、やっぱりいつもとはテンションも違います。涙が出れば何でもいいのかってなったら、それはちょっと嫌だし、涙が出なくても気持ちが入ってればいいと思うんだけど、気持ちが入ってれば出るんだろうし。泣ける泣けないは関係ないと思ってても、やっぱり出ればいいと思うし‥」
 相当な葛藤である。恵まれた才能を持ち、飄々と自然に演技をこなしている感があるだけに、正直意外でもある。
「泣く芝居だけじゃなくて、笑う芝居だって、笑えないときはありますよ。ほんとに不安定だなって思います。安定感がゼロ。演技に集中できてないのか、力が入りすぎなのか、欲がありすぎるのか。リラックスしてる方がいいときもあるし。正解って本当にないんだなあと思います」
正解がない。それは、逆に言えばテクニックに走らず、その場で起こる本当の気持ちで演じているという証でもある。
「テクニックが欲しいなと思うときはありますよ。でも、たまに“ん?”っていう演技あるんですよ。なんか嘘っぽいというか。でも何が違うって言われてもそれは第六感だなっていう気がするっていうか。だから、なるべく気持ちでやりたいとは思います」
高良健吾
高良健吾
 今回のように、元々明るい性格でありながら、新しい環境に馴染めず部屋に引きこもってしまう繊細な役柄をこなしたかと思えば、体中にピアスをつけた凶暴さと優しさの両方を心に潜ませた少年、天才的な音楽センスを持つバンドマン、努力家のボクサー‥‥高良は今までで、実にさまざまな役柄を演じてきた。時には、その役柄が高良健吾だと分からないことさえある。
「そう言われたら嬉しいですね。僕だけに意識がいっているっていう感じが嫌で。それよりも作品を観て欲しい。だから、僕だとバレない方がかなり嬉しいです」
 自分よりも作品を観て欲しい。いい作品を作りたい。その真摯な想いが、彼の演技力を一層磨き上げるのだろうか。高良の演技は高い評価を受け、映画出演のオファーも増え続けている。
「僕は呼んでもらわないと仕事がないのだから、感謝とか嬉しさは本当に感じます。でも、そこを通り過ぎた問題というか、それを越えた先にどういう関係があるかみたいなことは考えますね。そこで本音をつかれることもあるし、もっと自分について考えられる時間があったらいいなとも思います」
 そう思うのは、仕事じゃない時間の過ごし方こそ、自分を成長させてくれるのだと感じているからだ。
「普通に毎日を精一杯生きることって大事だと思うんです。仕事以外の時間にも、いろいろ感じて今をちゃんとしっかり生きようと思っています」
そうして生きることで、男前にも近づいていけるのだろうか。
「男前になれたらいいなと思いますね。男前って、嘘っぽくない人だと思うんです。嘘は生きていくうえで必要だと思うんですけど、存在が嘘っぽくないというか。そういう人になりたいですね。身近で言えば、僕のじいちゃんは格好いいですね。この映画で言ったら、尾上(寛之)くんは男前ですね。いつも本気だし。気を使ってくれるし。年上だけど同じ目線に立ってくれる。嘘っぽくない人ですね」
 そんな風に熱く、本気で語ってくれた高良も、既にかなり男前である。


『おにいちゃんのハナビ』
(c)2010 「おにいちゃんのハナビ」製作委員会
9月25日(土)より、シネ・リーブル梅田/シネマート心斎橋/T・ジョイ京都/109シネマズHAT神戸、他にて公開。
華(谷村美月)が半年間の入院生活を終えて家に帰ってくると、兄の太郎(高良健吾)が引きこもりになっていた。妹のために東京から引っ越してきた太郎は、新しい高校で友達を作ることができず、その反動で、卒業後ふさぎこんでしまったのだ。うろたえる両親とは対照的に、強引に外へと連れ出そうとする華。そのおかげで、再び自分を取り戻し始めた太郎は、地元の花火大会を楽しみにする華のために行動を起こす‥。高良健吾を筆頭に、妹役の谷村美月、母親役の宮崎美子など、出演者陣の演技が秀逸。涙なくしては観られないが、涙だけではない、心温まる名作。
プレゼント
高良健吾さん&谷村美月さんのサインが入ったプレスシート(マスコミ向けに配られる映画の概要が書かれたパンフレット、非売品)を1名様にプレゼント。

ご希望の方は、件名に、「おにいちゃんのハナビ プレゼント希望」と明記し、10月20日(水)までに、住所、氏名、年齢、電話番号を書いてsite@inlifeweb.comまで、どしどしご応募ください!
※当選の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。
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