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コラム > 【心】 読書三昧 > 日本語講座2「言葉の持つ無限性」
日本語講座2「言葉の持つ無限性」 2009-03-17
 またまた、前回のコラムより日が空いてしまいました。言い訳と理由はともかくも、個人的には毎日充実した日々を送ってる今日この頃であります。

 さて、今回はちょっと視点を変えて、言葉の持つ力について少し考察してみたいと思います。以前も日本語講座1で「日本語の誤認の理由」と題しまして、言葉についてのことを書きましたが、今回は言葉の持つ役割的なことを書きたいと思います。

 日本語に限らず全ての言葉に関して、その起源をたどると一言で伝達手段の道具という事が出来ます。つまりは、人が人に自分の考えを伝える為の最適な道具というわけです。最初は、文字はなく言葉しかありませんでした。自分の考えを、言葉にして相手に伝える。この単純な行為は、僕たちの生活の中でもっとも日常的であり最も困難なものでもあります。頭の中で考えたり想像した事を、言葉という道具を使って相手に伝達するのは、映像からの言語化であり、つまりは僕たち自身日常的に創作を行っているのと同じなわけです。芸人や講談師の会話の巧みな人は、まさにこの作業能力のプロフェッショナルということです。これらの単純作業をみてみると、普段から僕たちは作家に近い行動を行っていると言っても過言ではないでしょう。

 言葉の次に文字を生み出した理由は、記録を可能にするためでした。言葉はどうしても普遍的ではありません。人の記憶だけにしか留めることができないからです。文字にして残せばいつでも、その情報を引き出す事ができます。

 想像→言葉→文字

 この図式は文学においても非常に重要な本質を表しています。僕たちは想像した事を言葉を介し、文字にする事によっていつでも形而上としての空間を生み出す事が可能なのです。例えば、「アメリカ大統領は月に行った」という文字をここに記述すれば、人はその姿を想像することができます。これは、凄い事で現実的に不可能な事も人の脳は想像してしまうのです。

 これらの事実は、先ほどの図式を遡及して

 文字→言葉→想像

ということも可能である証明です。つまり人は文字や言葉の中で、想像することができるのです。

 昨今、問題となっているのが人の想像力の欠如です。想像力の欠如した人間は、どういう行動をするかというと自分がされて嫌な事を相手にしてしまうということです。殺人などの凶悪犯罪だけでなく、国家間の戦争も人の想像力の欠如が生み出す行為であると僕は思うわけです。どんな人種どんな国、どんな世代でも共通して言える禁忌の行為は死です。死ぬことを望む人は特殊な状況下においてでなければ、考えたくはないでしょう。
 戦争で人が死ぬ。為政者達はまるで人ごとのように国家レベルでの言葉を述べます。しかし、その犠牲になった一人一人もまた、それを述べている為政者の一人と何ら変わりはないのです。両親によって生まれ、育ち、家庭があり、友人がいて、夢もあります。それらに及ばない想像力の欠如が、まさに人間の愚かさとも言えるでしょう。

 さて、まとめると文学とは想像力の宝庫であります。様々な文学によって、人は非体験の事までも想像の中で実体験できます。子供だけでなく大人も含め、文学によって人は想像力を養え、より良い社会と生活を送れると信じたいものです。

■ 日本語講座2「言葉の持つ無限性」
【心】 読書三昧
age (31) 男性
職業
企画営業
結婚 既婚
出身
滋賀県
趣味 好奇心旺盛なんでもかんでも
大学進学と同時に一人暮らしを初めて早10数年。かつての夢を追って、30代の目標は小説を書くこと。ひそかに高校国語科の教員免許もってたりします。最近は、もっぱら漫画とミステリーしか読めない身体になっているので、これを機にリハビリ始めました!!
数百年の時を経て、西心斎橋に蘇るドラキュラ伝説…。ダイニング「アルカード」
社長による男前度向上ブログ
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