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エヴァー探偵社〜調査ファイル〜Vol.8

恐怖の「○○○○です…」




依頼内容 依頼主:20代男性

「結婚を1年後に控えています。

しかし、最近になってある女性につけまわされ迷惑しています。

ストーカーでの証拠が欲しいのですがお願いできますか?

…(以下省略)」



この時は、よくあるストーカー相談ですぐに解決できるだろうと思っていました…


しかし…彼の話を聞くと恐ろしい事が…





依頼者の話
1ヶ月前

私が、残業を終えて夜中に自宅マンションに帰宅すると、オートロックのドアの横に20代後半くらいの髪の長い女性が立っていました。




綺麗な感じの普通の女性で「どうかされましたか?」と声を掛けたら女性は


「…#$%&…で…す…」


!?


と、何か微笑みながら小声で言うとすぐに走り去って行きました…


その時は、女性がマンションでも間違えたのかな?

と思っていました。


翌日、仕事からマンションに帰ってくると、私のドアノブに紙袋が掛けられていて、開けると中に手作りの弁当が入っていました。






私は、彼女からの差し入れだと思って、夜食代わりに食べました。



寝る前に彼女に電話をしてお弁当の話をすると、彼女は知らないと言うのです…


その瞬間、昨夜の女性のことを思い出しました。


その女の事を話そうかと思いましたが、変に疑われるのも嫌なので話しませんでした。




電話を切って考えていると気味が悪くなりましたが、誰か部屋を間違えたのだろうと思い眠りました。


が、翌日も弁当の入った紙袋がドアノブにあったです!!






しかも手紙まで…


間違いなく私宛に書かれていました…


○○さんへ

毎日遅くまでご苦労様です。


頑張っている姿が好きです。


よかったら食べてください。




その弁当の中身は捨てて、紙袋に入れて「私はあなた事を知りません。彼女もいるので迷惑なのです。

止めて下さい。」
と書いた紙を中に入れてドアノブに掛けておきました。


すると…


翌朝…自宅を出る時には無くなっていました。




それから、一週間後その事を忘れかけていた時…

仕事の帰り自宅近くの駅に着くと…




あの女性が改札口の所に立っているのがすぐに分かりました!




気づかないふりをして早歩きで改札を抜けようとした時に…




「…お疲れ様です…」


と、小さな声ですがハッキリ聞こえました…


私は気味が悪いのと恐怖心で走ってマンションまで帰りました。


その日から毎日のように自宅前や駅の改札口、会社の周りであの女性を目撃する日が多くなりました。




私は、警察にも相談して自宅近辺など見回りしてもらうようにしましたが、そういう時に限って女性は現れません。


私の彼女には心配を掛けたくないので黙っていました。


しばらくすると、女性は突然姿を見せなくなりました。


「あ〜ようやく諦めてくれたか…」と、安心しましたが…


そう思えたのは、ほんの束の間…


あの女性が姿を見せなくなってから数日が過ぎた頃、突然付き合っている彼女が電話をしてきました。


「あの女は何!?

なんなの!?

…もう嫌…」



…!?


あの女性は私ではなく、私の彼女をつけまわすようになっていたのです!!




彼女をつけまわし、彼女の家の周りに現れ何をする事もなく見つめられたり、会社に彼女宛に無言電話したり…


彼女は恐怖で怯えてしまい、ノイローゼ状態で会社に行くのも怖いといって現在自宅で休養中です。








調査開始
我々はすぐに調査を開始した。


まずは、その女の尾行だ。


現れた女を尾行し、証拠を集め、身元を調べ、終了…のはずだった…


尾行2日目に信じられない事が…


その日も朝から女の尾行をしようとしていた時…


「…お疲れ様です…」





と、聞こえ見渡すと…すぐ横を通る女がいた…そう!!

あの女だ!!


依頼者が探偵に相談した事を知っていたのだ!!


我々は、顔など分からないスタッフに変わり尾行を続ける事にした。


調査後
我々は、すぐに彼女の身元とストーカーの証拠集めて、依頼人は警察に行き事情を説明し事無きを終えました。


後日分かった事だが、その女は昔、依頼者の仕事で取引先になっていた会社の受付嬢で1年前に飲み会をした際に酔って口説いてしまっていたと判明した…


女は、今後彼に接触しないと約束したそうだ。


数日後、我々は別の調査で尾行していた。


その時…











「…お疲れ様です…」


と、聞こえたような…








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