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極小の極み「ドールハウス」

今回の造形日記は極小の極みである「ドールハウス」です。


語源は字の如く人形の家で、一定のサイズで作られた模型の家のことです。

家の外観は勿論、内装から家具に至るまで緻密に再現します。





ドールハウスの歴史は19世紀のヨーロッパが起源と言われています。

日本には1970年代後半に紹介されて広まっていきました。

一般的なサイズですが1/12スケールが標準と呼ばれています。

理由は1フィートを1インチに縮小したのが1/12だったので。


日本のドールハウスを牽引している2名を紹介します。


1人目は「磯貝吉紀氏」でドールハウス歴は40年以上。日本にドールハウスが入って来た頃から調査・取材を行い、製作活動を開始した方です。

「世界デザイン博覧会」では大型ドールハウスのデザイン監修も務められました。

国内外で積極的にドールハウス活動を行われてきましたが、2011年に逝去されました。


 




代表作の1つに170cmを超える「ハイジが暮らした都会の家」があります。







 

2人目の方は「大庭ひろこ氏」神奈川県出身で24年間米国で過ごし、アメリカンスタイルのドールハウスを製作。いままで300点を越す作品を制作されドールハウス教室などで多くの生徒さんを指導されてきました。



 


2006年に製作された「チェルシールーム」はアメリカの上流家庭の家が再現され、本物そっくりの仕上がりに模型であることが信じられない圧巻の作品です。

 



さてドールハウスに興味が出てきましたか!?

でもどこから手を付ければいいかわからないですよね!?

 現在沢山のドールハウス入門書が発売されています。


 


 


 

 手先の器用な方なら入門書だけである程度まで制作できると思いますので是非チャレンジして下さい。

細かい作業が苦手だが興味のある方は教室が開講されているのでネットでリサーチを。


実際にドールハウスを制作する場合に気になるのが予算ですよね。

材質にこだわると予算も上がってきますが、低予算で制作を希望される方には家の廃材や100均などで制作できます。


100均で出来るドールハウス https://solokai.net/archives/518 を参考にして下さい。


また簡単な工作キットも発売されているので最初は市販キットから始めるのも良いかもしれません。(例)ピアノ

 
 
 



@木材をカット  A組立て B鍵盤を張り付ける


私も時間がある時はジオラマ制作を楽しんでいます……まだまだ初心者ですが(笑)。


アメリカに旅行する機会があれば是非見てもらいたいのが、シカゴ美術館のドールハウス。


年間170万人が訪るアメリカ3大美術館の1つ。

ゴッホの絵画から版画・写真・建築など様々なモノが展示され1日では廻りきれないほど巨大。その中のミニチェアルームで至極のドールハウスが展示されています。




 


 



私もまだ行ってことが無いですが、絶対に見に行きたい場所に1つです。


奥深いドールハウスの世界は子供も楽しめる玩具から大人が感動する芸術まで幅広い分野です。

造形初心者の私ですが、生涯の趣味として納得のいく作品を1つでも完成できればと思い制作活動を楽しんでいます。





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