インライフ

オトコのお悩み相談室 vol.3「肥満」

まだまだ男真っ盛りの中高年に容赦なく襲いかかる体の悩み。


医者に相談する勇気が出ず、1人で悩む人も多いのではないでしょうか。


ここではインライフに寄せられた男性に関する悩みに対して、編集部員が回答いたします!


今回のお悩みはコチラ!

「年末年始の飲み会などで、一気に体重が増えてしまいました…。

運動しようと思っても体力が落ちてしまっていて中々続きません。何かいい方法はないでしょうか…。

(40代会社員男性)」


確かに年末年始って飲みの機会が増えたり、おせちやお餅をついつい食べすぎてしまいますよね。


それに外は寒いし、どこのお店も閉まっていたりするので出かける機会も少なくなってしまいます。


かくいう筆者も今年は寝正月でいたら1週間で2キロほど増えてしまいました…。


10代20代の頃は体重なんか運動すればすぐ元に戻ったものですけど、30代を過ぎてくると元の体重に戻すだけでも一苦労…。


というわけで今回は「肥満」の対策や治療方法の選び方を解説していきたいと思います。


男性は中年・女性は高齢ほど肥満が多い


厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査」によれば、BMI値判定で「肥満者」と認定されるBMI値25以上の人は、男性だと30代から増加していき50代でピークを迎え、それ以降は減少、女性は経年とともに増加の傾向があるということがわかりました。


30代から太りやすいと言われる主な原因は、体質が変わってきて消費カロリーが年々少なくなってきているにもかかわらず、20代の頃のような食生活を続けているから、というのが多いと言われています。


年齢を重ねてくると基礎代謝が減り、仕事による運動の機会が減少していってしまっているのに対し、摂取カロリーだけは全盛期のまま…となれば太ってしまうのは自明といえるでしょう。


30代もなかば頃になってくると、油ものが重く感じたりしてきて食事を控えるようになってきますが、その頃にはすっかり「太りやすい体」になってしまっているのです。


「太りやすい体」から「太りにくい体」へ


では、「太りやすい体」を改善するのはどうすればいいのか。


太りやすい体質を改善する方法は単純に言ってしまえば「摂取カロリーを減らす」か「消費カロリーを増やす」の2種類。


太っている人は摂取カロリーが消費カロリーを上回っていて、エネルギー収支が黒字になっています。


黒字になっています、って書くとなんかイイことな気がしますが太っていってるだけなのでここは現実を見ましょう。


肥満の人がダイエットをしようとする時、運動するのが苦手なのでまずは食事を減らそうとすることが多いです。


食事を減らせば摂取カロリーが減る、なんともわかりやすい構図ですね。


しかしこのやり方には、罠が潜んでいたりします。


食事制限により、摂取カロリーが急に減ると体は体脂肪だけでなく、筋肉までも分解してカロリーにしようとしてしまいます。


筋肉が減れば基礎代謝が減り、摂取カロリーを減らした分の消費カロリーも減少。


また、摂取カロリーが減ると体が飢餓状態にあると脳が認識し、出来るだけカロリーを溜め込もうとする機能が働いてしまいます。


そうなってしまうと太りやすい体はさらに太りやすく、筋力も落ちて軽い運動もできない…なんてことになってしまうので、過度な食事制限を急に始めるのではなく正しい方法で筋肉を増やしていき基礎代謝を高めることが最も効果的なのです。


「足し算のダイエット」を目指そう


効率よく太りやすい体を改善したいなら、適度な運動でカロリーを消費しながら、筋トレで筋肉をつけて基礎代謝をアップしていくことが大切です。


基礎代謝のうち、2割程度を占めている筋肉を増やすと消費カロリーも増え、過度な食事制限をしなくてもエネルギー収支が赤字になり、痩せやすい体質を作ることが可能。


筋肉を1kg増やすと、消費カロリーが1日あたり50キロカロリー増え、年間で考えれば2.5kg体脂肪が減る計算となります。


これは基礎代謝だけの分なので、筋トレ分を考えればかなりの消費カロリーがみこめます。


一度カロリーが消費しやすい体になれば、リバウンドの可能性も低下。


食事制限でカロリーコントロールする「引き算のダイエット」ではなく、少しずつ貯金を増やすように筋肉を増やして基礎代謝料を増やす「足し算のダイエット」を目指しましょう。


肥満は百害あって一利なし。


「見た目は9割を決める」と言われるように、ぽっこりと出たお腹は自己管理が出来ていないという印象を与えていまします。


デスクワークの多い仕事だとついつい運動不足になってしまいがち。


しかし、少しづつでも運動を意識していくことで、努力は必ず結果を出してくれます。


エレベーターではなく階段を使ったり、通勤時ひと駅分だけ歩いてみたり、一歩づつ「男前」になるための努力を積み上げていきましょう。




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