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漫画に学ぶ男前 vol.55【MASTERキートン:平賀・キートン・太一】

第55回目となる今回は、「20世紀少年」などを手掛けた巨匠、浦沢直樹の「MASTERキートン」主人公、平賀・キートン・太一から男前を学んでいきたいと思います。




【漫画のあらすじ】

『MASTERキートン』は、1988年から1994年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載されていた作品。


原作、原案は勝鹿北星と長崎尚志、作画は「20世紀少年」や「MONSTER」を手掛けた巨匠、浦沢直樹が執筆しています。


主人公である平賀・キートン・太一は、特殊部隊「SAS」出身の考古学者でありながらアルバイトという名目で保険会社に勤めているというかなり特殊な経歴の持ち主。

イギリス人と日本人のハーフで、オックスフォード大学を卒業している秀才でもあります。


自らが尊敬する考古学者のような素晴らしい学者になることを目指しているのですが、軍隊関係者、出身大学関係者、考古学関係者からたくさんの依頼を受けてトラブルに巻き込まれつつも、それを解決していきます。


依頼の内容も様々で殺人事件解決、救出、警護、人探し、と見る人を飽きさせない展開になっていて、中には役立つ情報や知識がたくさん詰まった魅力的な作品です。


これは誰のものでもない。

私の論文です!

○オトコマエポイント

日本の大学講師として招かれたキートン。

彼は日本人のハーフではありますが、日本の大学教授の世界を全く知りませんでした。


年功序列で地位や名誉が決められ、研究員や部下が作った論文は興味深いものであれば自分が作成したことにする教授たち…。


キートンはようやく正式に採用されそうということで、自分が作った論文を教授に差し出すか悩んでいました。


そんな中、突然に恩師の悲報が届き、この論文は元々恩師の仮説があって出来上がったものなんだと目覚め、教授から論文を取り上げ、毅然とした態度で大学を後にしました。


今まで停滞していたキートンが吹っ切れるきっかけにもなったシーンです。


人間は、地位や名誉に縛られるすぎると自由に歩くことができなくなってしまうもの。


しがらみを捨て、自分ひとりの力で進んでいくことを決意した人間は正に「男前」といえるでしょう。


生き残る勇気を持たない者は、戦う前に消えていくってことだ!

○オトコマエポイント

追っ手に追われている状況で、殺されるかもしれない時に同行していた少年を奮い立たせるためにキートンが発したセリフ。


軍隊経験者のキートンだからこその発言ですが、生死が紙一重の状況下であるのが戦争なので、どんなことでも生き残ろうとする人間ほど生存率が上がるということです。


生きたい!

死んでなるものか!

という執着心を持つことは、戦いの場において必要不可欠。

そしてそれはビジネスのシーンにも通じます。


常に成功を求め、上昇心を持った「男前」なビジネスマンを目指したいものです。


では、なぜ学び続けるのでしょう?


――それが人間の使命だからです
○オトコマエポイント

シモンズ社会人学校の最後の授業の日。

学生たちを前に、学問とは何かを語ろうとするキートン先生の前に政府の役人や大臣たちが乱入。

「今は授業中」とその行為を止めても地位をかさに偉そうな態度の来賓をキートンは「大臣でも静かにしなさい!」と一喝します。


そして静寂を取り戻した教室でこう語ります。


「人間は、一生学び続けるべきです。

人間には好奇心、知る喜びがある。肩書きや、出世して大臣になるために学ぶのではないのです。

では、なぜ学び続けるのでしょう?

――それが人間の使命だからです。」


多くの拍手の中、キートンは恩師の教え、そして自分の教えが間違っていなかったことを実感します。


「目的の為に学ぶ」のではなく、「学んだ結果として実績がついてくる」というのは時に見失いがち。


たとえ成功してもそこに満足するのではなく、常に学び続ける姿勢を持った「男前」になりたいですね。


まとめ
「マスターキートン」の魅力は、考古学、サスペンス、人情、戦略とひとつのジャンルに収まらないストーリー性が挙げられますが、1番の理由は主人公の平賀・キートン・太一にあります。


平賀太一には数々の魅力があり、こんなできる男に自分もなりたい!

と思ってしまいます。


ストーリーもかなり作りこまれているので自然に引き込まれ、読めば「なるほど!」と納得してしまい、清々しい気分にさせてくれる作品です。


考古学の分野では歴史のことを学ぶことができ、軍隊経験での話では紛争、銃器の扱い、サバイバル術などを学ぶことができるので多方面で役に立つ漫画とも言えるでしょう。


そんなキートンも完璧な人間ではなく、どこか抜けているから愛されているのも良く分かります。


ちなみに1998年にはアニメ化されており、厳選された24話を1話完結式で制作されているので、サクサク見れてこちらもオススメ。

皆さんも是非、「MASTERキートン」を読んで男前さを磨きましょう!


MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)







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