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『匠』に学ぶ!IKEA創業者「イングヴァル・カンプラード」

皆さんは「IKEA(イケア)」に訪れたことはありますか?


僕も初めて行った時は広さに驚きました。


どの商品を見ても海外らしいテイストでオシャレ。

ついつい買う予定のなかった物まで買ってしまうんですよね。


今回はその「IKEA」の創業者でもある『イングヴァル・カンプラード』さんから仕事術を学びます!


イングヴァル・カンプラード




1926年スウェーデン南部に生まれたイングヴァルさん。

ちなみに、アグナリッドという小さな村の近くのエルムタリッドという農場で育ち、自身の名前のイニシャル「IK」とエルムタリッドの「E」、アグナリッドの「A」を合わせて『IKEA』ができています。


幼い頃からビジネスの才能があり、マッチをストックホルムから安く大量に仕入れられることに気付き、マッチを近所に売って歩いたそうです。

この時わずか7歳というのだから驚きです。


その後も商品を魚・花の種・鉛筆・クリスマスツリーの装飾など、顧客が何を必要としているのかを考え、着実に利益を伸ばしていきました。


そして学校で良い成績をとったイングヴァルさんは褒美として父親からお金を貰い、このお金を元に「IKEA」を創立しました。

17歳の企業家が誕生した瞬間でした。


IKEAのビジネススタイル




創業当初は他のライバル社と同じように、新聞広告に商品を載せる通信販売のスタイルで営業していたが、思うように事業は伸びませんでした。


当時、家具は高級品とされ、安い物は質が良くないと思われていました。


そこでイングヴァルさんは、安くても質の良い家具を取り扱い、それを顧客に伝えることができれば大きなビジネスになると考え、ショールームを建てました。


実際に販売する物と同じ家具を置き、見て触って質の良さを実感するというこのアピールは大成功。

他社との差別化もでき、現在のIKEAのスタイルを確立する事となりました。


現状をしっかりと把握し、いかに顧客に対して歩み寄るかを考えるのは、どのビジネスにおいても重要なことですね。


受け継がれる意思




現在はIKEAの経営から退いているイングヴァルさんですが、その意思はしっかりと後世にも引き継がれています。


IKEAの理念として「優れたデザインと機能性を兼ねそなえた製品を手ごろな価格で提供する」というものがあり、これは『デモクラティック・デザイン』という基準として具現化されています。


・形(自然で美しい形、イケアらしいユニークさがあるか)

・機能(使う人の日常をより便利にする使いやすさがあるか)

・品質(耐久性、安全性は十分か)

・サステナビリティ(人や地球にやさしく、環境に配慮した持続可能性があるか)

・低価格(手頃な価格設定であるか)


これら5つの基準を全てクリアしない限り、IKEAの店頭に並ぶことはありません。

この基準を遵守することで、IKEAはこれまでも、そしてこれからも「低価格で質の良い商品」を取り扱う事ができるのです。


イングヴァルさんが退いた今でもIKEAが成長し続けている事が、この理念が顧客のニーズに応えられている何よりの証拠ではないでしょうか。


いかがでしたか?


顧客が求めている事を理解し、それらを実現する為に戦略を練る。

これはどのビジネスにも当てはまる事ですが、やり遂げるのは容易ではありません。

絶えず顧客の声を聞き、現状を把握し、考え続けることで成功へと近づく事ができるでしょう。

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