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徳を積み、自分だけの庭園を作ろう!大人のボードゲーム『枯山水』編

大人だからこそ面白いおすすめのボードゲーム紹介!

このコラムでは電源(電池)を使わないゲーム、いわゆる「ボードゲーム」「アナログゲーム」と呼ばれる玩具を紹介していきたいと思います。


テレビゲーム、携帯ゲーム、スアホアプリが普及していく中、近年「ボードゲーム」の人気にも注目が集まっています。


そもそもボードゲームとは何なのか?


基本的な定義としては、プレイヤーが実際に盤を囲んで楽しむゲームとされています。


日本のボードゲームで有名なのは「将棋」「囲碁」「双六」なんかですね。


海外のものだと「チェス」「トランプ」「モノポリー」あたりを例に挙げると分かりやすいのではないでしょうか。


上の例を見て「年寄りくさい」「子供っぽいと」感じる方もいるかもしれませんが、そんな方達にこそ、このコラムでボードゲームを知ってもらい、楽しさを感じてもらいたいと思います。


そんな第1回目に紹介するのが『枯山水』です!


ゲーム概要




ゲームの概要について話す前に、「枯山水」について少し補足を。

枯山水とは、日本庭園の様式の一つで、水のない庭園の事を指します。


石や砂で山水の風景を作り出すために、砂に模様を描くことで水の流れや波紋を表現します。




お茶のCMなどで見たことあるんじゃないでしょうか?


この庭園を自分達で作り上げていくのが『枯山水』というボードゲームです。


2〜4人までのプレイヤーは、それぞれ自分の庭を持ち、時には協力、時には邪魔をし合いながら自分だけの枯山水を作り、全員が庭園を作り終えたら、ルールに乗っ取った採点方式でそれぞれの庭園を評価(ポイント加減方式)し、得点の最も高かったプレイヤーの勝利となります。


終わった後に、それぞれの庭園について「ここが良いね」なんてワイワイ話すのも楽しいですよ!


遊び方・ルール




実際にプレイしながらルールを説明していきます。


まず、プレイヤーの人数に合わせて、使用する「石」のコンポーネントと「得点ボード」「砂タイル」を準備します。


コンポーネントとは遊ぶ上での部品・パーツなんかを表す言葉です。


人生ゲームの車のコマや旗なんかもコンポーネントですね。




『枯山水』の特筆すべき点の一つとしてコンポーネントのクオリティの高さがあります。


重みのある石膏に一つ一つ手作業で色を塗った、本物の石のようなコンポーネントが入っています。


これにより、出来上がった枯山水やゲームそのもののクオリティが高くなる事から作者のこだわりが感じられますね。


少し脱線しましたが、ルールの続きです。


その後、各プレイヤーに「庭ボード」「庭園カード」「庭師カード」を1枚ずつ配ります。




「庭ボード」は各自の庭になります。

ここに「砂タイル」や「石」を置いていく事で庭園を作り上げていきます。


「庭園カード」は日本に実在する枯山水の庭園を表記したカードで、そのカードと同じように庭園を作り上げるとボーナスポイントが加算されます。

もちろん、同じように作らなくてもいいし、同じように作った上で自分のアレンジも加える事でポイントの加算を狙うのも戦術の一つです。


「庭師カード」も実在した庭師(庭師じゃない人も多少混ざってる・・・)のカードで、使用することで自分に有利な事を起こしたり、様々な効果を得られます。


全員にボードとカードが行き渡ったらゲームスタート。


順番はじゃんけんとかで決めてください。


自分の番が来たら、裏向きになっている「砂タイル」を1枚取り、必要だと思ったら自分の庭に置きます。

必要じゃなければ「キープする(1枚だけキープしておけます)」「捨てる」「人に譲渡する」から一つ行動を選びます。


その後、「徳ポイントを積む」「石を置く」「移動する」「庭師カードを使う」の中から一つを選びプレイします。


ここで重要になってくるのがこのゲームのキモである「徳ポイント」


徳ポイントは様々なタイミングで消費・増加します。


砂タイルを捨てる際には徳ポイントを「1ポイント」消費します。


逆に自分が必要としない砂タイルを他のプレイヤーに譲渡する事で「2ポイント」増加します。


つまり、良い事をすると徳ポイントが増え、良くない事をすると減るという事です。


徳ポイントが0の時は、もちろん砂タイルを捨てる事が出来ないので、最後の評価でマイナスになると分かっていても自分の庭に置かなければなりません。

まさに徳を積むゲーム。




他にも、石を置く際には、徳ポイントに応じた石と交換する必要があります。


数の少ない石はそれだけ価値が高いので、相応の徳ポイントが必要です。


しかし、石は全員の分が必ずしもある訳ではないので、早い者勝ちとなります。


このあたりが、他プレイヤーの動きにも注目し駆け引きをしなければならない部分でもあり、楽しい部分ですね。


これを繰り返し、それぞれが庭園の完成を目指します。


石を並べて置くときは「苔」が必要だったり、石の並べ方でボーナスポイントが加算されたりと意外と一発逆転できる要素もあったりと最後まで楽しめるゲームです。


プレイ感想・まとめ




プレイが終わって最初の一言が「渋すぎる」でした。


もちろん褒め言葉としてです。


初めは、得点のややこしさはあるものの、コンポーネントの豪華さや完成度の高さはなかなかないレベルだと思いました。


完成した自分の庭園を見て達成感に包まれる喜びはひとしおです。


もちろん失敗した部分もあるので、「次こそは」と続けて遊びたくなるのもこのゲームのポテンシャルがあってこそでしょう。


ボードゲームは、プレイ中の会話も楽しみのひとつですね。


「そのタイル欲しい」

「もうどうやっても繋がらないんだけど・・・」

「徳積むわ」


『石置こうかな』

「いやいや、徳ポイント0だから無理だよ」

『ふふふっ、ここで「夢窓疎石」の能力発動!

好きな石を自分の庭の好きな場所に置くっ!

!』

「「「なにぃっ!

?」」」」


みたいな。


なんだ、能力発動って。


こんな風に、気の知れた仲間と一つのゲームを囲んでワイワイ楽しむも良し。


もちろん初対面でも、一緒に遊べばすぐに仲間になれます!


海外だとドイツがボードゲーム大国と言われるほど世界中でボードゲームが盛んに遊ばれています。


日本でも全国各地でボードゲームに関するイベントが増えてきました。


興味がある人は、是非立ち寄ってみてください。


実際に遊んでみればボードゲームの面白さに気付くはずです!


まだまだ皆さんに知ってもらいたいボードゲームはたくさんあるので、このコラムでどんどん紹介していきたいと思います!


枯山水

価格:8,000円(税抜き)

プレイ人数:2〜4人

プレイ時間:60〜90分

対象年齢:10歳以上

作者:山田 空太

メーカー:New Games Order



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