インライフ

偉人たちの言葉に学ぶ

超訳 ニーチェの言葉
ドイツの哲学者・ニーチェの著作の中からランダムに232の言葉をピックアップし、「己について」「生について」「心について」「愛について」など10のカテゴリーに分けて紹介した格言集。

表題に“超訳”とあるように、ニーチェの思想を忠実に翻訳したものというよりも、より分かりやすくポジティブに表現されているため、ニーチェファンからは賛否両論が生まれがちだが、格言集として見ると、さすがパワーに満ちた言葉が詰まっている。『今この人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をしてみよ』『死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。

いつかは終わるのだから、全力で向かっていこう。』『誰かを愛するようになると、自分の欠点やいやな部分を相手に気づかれないようにとはからう。

これは虚栄心からではない。

愛する人を傷つけまいとしているのだ。

そして、相手がいつかそれに気づいて嫌悪感を抱く前に、なんとか自分で欠点を直そうとする。こうして人は、よい人間へとあたかも神にも似た完全性に近づきつつある人間へと成長していくことができるのだ。』などなど、当たり前のことをはっと気づかせ、強く胸に刻ませるところは、生命力、洞察力に溢れたニーチェの手腕そのもの。

『もし、どれかの言葉が自分の心に届かなかったら‥。

それに対してもニーチェは、この著作の中で『他人のやり方が自分に合わないのは不思議なことではない。

問題はまず、自分の「なぜ」がわかっていないということにある。』と説いている。要は、この著作の中の言葉をそのまま引用したり、実行するのではなく、刺激を受けることで、自分の行動への指針としていく。

それが男前としてのあるべき姿。

『間違っても「ニーチェがこう言ってたんだ」などとこの本を元にうんちくを語らぬよう‥
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とらわれない言葉
1960年代、アメリカでポップアートというジャンルを誕生させた偉大な芸術家、アンディ・ウォーホル。キャンベルスープ缶、マリリン・モンロー、コカ・コーラの瓶などのイラストが特に有名だが、それ以外にも数多くの秀作を残しており、今もなお現代社会の中に息づき、多くのアーティストたちが影響を受けリスペクトしている。そんなウォーホルの作品とともに、彼が残した名言を添えたのがこの本。

作品集として楽しめるのはもちろんだが、名言集としてもなかなか読み応えがある。『忙しくしていること。

人生で一番素晴らしいのはそれだ。』『僕たちはいつも忙しくしているんだ。

忙しいって言っても遊んでいるみたいなもんだけどね。

好きなことをやっているなら、仕事は遊びになる。』と、前向きな仕事感を語ったり、『僕は子供の頃からずっと、できるだけスピーディに生きたいと思っていた。

だからいつも、早くできる方法ばかり探しているんだ。』『精神的に参ったことは一度もないな。

精神状態が良くなるってことがないから。』などと彼の人生の本質を覗かせる発言もあれば、『ほどほどがいい、なんて思えないな。

何でも、大きいほど、多いほど、いいんだよ。』『自分について何かかかれていても、その内容は気にしちゃいない。

大事なのは、どのくらいのスペースが割かれているかだ。』と語るユニークな一面も。ひとつひとつの言葉はシンプルなのに、彼の人間性・感受性が如実に現れていて、言葉の表現の中にも彼の天才さは健在!

 
なのに、『誰かが僕に恋していると思っただけで僕は緊張して、臆病になってしまうんだ。』『小学一年生に「恋愛」って科目を作ろう。』といった恋愛に対してウブな姿勢をのぞかせるところも、女心をくすぐる男前のツボをついている。
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