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向井理ら登壇!『いつまた、君と 〜何日君再来〜』大阪舞台挨拶レポ




こんにちは、インライフ編集部のヤマセです。


2017年5月27日に行われた、映画『いつまた、君と 〜何日君再来〜』の大阪舞台挨拶へ行ってきました!


この映画の企画者でもある向井理さん、そして尾野真千子さんが登壇されたトークの様子をレポートしたいと思います。




映画『いつまた、君と 〜何日君再来〜』は、2017年6月24日(土)より公開予定。今作は、俳優・向井理が祖母の卒寿(90歳)のお祝いに、家族や親戚と自費出版して送った祖母の手記を、映画化に向け自ら7年の歳月をかけて企画してきた意欲作です。


主演である、祖母・芦村朋子役を演じるのは、尾野真千子さん。そして向井理さん自身が、祖父・吾郎役を演じます。

メガホンを取ったのは、3月に前編、5月に後編が公開されてまだ記憶に新しい映画『サクラダリセット』などを手がける深川栄洋監督。

そして脚本は、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の脚本家である山本むつみさんという豪華なスタッフ陣により製作された、戦後の日本を生き抜いた家族の物語となっています。


試写会初!上映後の舞台挨拶
今回の大阪での舞台挨拶には尾野真千子さん、向井理さんのお二人が登壇。


上映後まもない観客の方達がまだ感動に包まれる中、舞台へ2人が上がると、まずはそれぞれ挨拶を行ってくれました。


上映後の舞台挨拶はこの大阪が初ということで、すごく緊張していると話す向井さんですが、「少しずつ皆さんの手元に届くようになってきました。

よろしくお願いします。」
と意欲作が日の目を浴びることをとても嬉しく思われているように感じました。


主演を務めた尾野さんは「朋子役を演じる中で、戦後まもない混乱の時代を生きる大変さを学ばせてもらった」と、向井さんに改めてお礼を言いながら、そんな作品を上映前から多くの人に見てもらえて嬉しいと話されていました。


タイトルや主題歌の言葉「何日君再来」について


自身の祖父にあたる吾郎役を演じた向井さんですが、祖父といえど、実際に会ったこともなければ、あまり家族での話にも出てこなかったそうです。

その為、演じるにあたって何か特別考えたということはなく、自身の家族の話というよりも、昭和の時代に生きた"ひとつの家族"の話を作りたかったと話してくれました。


そんな家族の物語の主題歌、そして朋子と吾郎の縁をつなぐ重要な曲「何日君再来」

原曲は1937年に上海で製作された映画『三星伴月』の挿入歌で、当時の日本でも空前の大ヒットとなり、テレサ・テンをはじめ多くのアーティストがカバーした名曲です。


そんな「何日君再来」の日本語バージョンを今作の主題歌として歌うのは、「とと姉ちゃん」でヒロインを務めた高畑充希さん。みんなで試写を見たときに、曲をエンドロールで聞いた尾野さんは号泣したそう。

向井さんも「本来主題歌は映画の余韻を残すために流れることが多いのに、余韻というよりはラストの登場人物のひとりとして全てを最後に包んでくれていた」と話されていました。


「何日君再来」とは、「いつの日君帰る」。

"いつかまた、君と会えたらいいな"といった歌詞の内容も、非常に2人のことを言い表している楽曲「何日君再来」にもぜひ注目して映画を楽しんでもらえればと思います。


撮影中の裏話!

「こいのぼり」を歌うシーンはアドリブだった!?


撮影の合間には、向井さんからもう少し大変なことがあったんだよとか、本当におばあさんはニコニコずっとしてたんだよ、とかちょこちょこ豆知識のように朋子さんのお話を聞いていたという尾野さん。

以前の共演から5年ぶりのお2人ですが、撮影中の向井さんの姿を見て、前回よりもセリフや芝居にすごく重みを感じたそうです。

当然、苦労の連続だった人生を歩んだ役柄ということもありますが、お2人が理由を考えた末、「歳を取ったから」という結論に。

きっと真意は、この5年で多くの経験を積んだからということでしょう。


一方、向井さんは尾野さんは丸くなったと感じたようで、5年前では考えられなかった3人の子供を持つ母親を演じたことも大きく、母としての責任感や業を背負っていて、暖かさ大きさのようなものをとても感じたと話してくれました。


撮影中の裏話として、劇中で「こいのぼり」を歌うも、歌詞を忘れて笑い合ってまた歌いだすというシーンでは、実は本当に歌詞が飛んでしまったのをアドリブで演技を続けたというエピソードを披露。

これが思いの他よかったようで、別のカットを撮影する際に、もう一度間違えて下さいと言われて苦労したという微笑ましいハプニングがあったそう。


その他、子役の子供がドラム缶風呂に入っているシーンで入る前に泣いてしまい、一向に泣き止まずどうすれば泣き止むのか試行錯誤していたところ、とりあえずドラム缶風呂に入れようと子供を入れたらピタッと泣き止んだというほっこりエピソードなど、終始和気あいあいとした現場だったことを伺うことができました。


大阪ならではのローカルトークも


話題は、祖父母が最後亡くなられたのが大阪だったことを手記で知ったという話から大阪トークへ。


奈良出身の尾野さんですが、18歳で東京に出てしまったため、大阪には度々訪れるもあまり詳しくはないようで、おすすめのスポットに谷町四丁目にある1人焼肉のできる焼肉屋を紹介した上で、タレがついても近くにクリーニング屋もあるとプッシュするも、「1人で焼肉は行かないな…」とクールにツッコミを入れ会場を沸かせ、逆に自然いっぱいで大きいカフェもある箕面がおすすめだよと、紹介されていました。




最後の挨拶では今すぐ感想を聞きたいと尾野さんが切り出し、「私がこの映画に出られることによって、向井理の記憶の中にちょっと残る人にもなれたのかなと思ったりもしているので、そんな気持ちでまた見に来てください。

もう一回見に来たら、なにか向井君の記憶に残るかもしれませんよ」
と、映画を観ることで作品に関わった1人になって欲しいと挨拶。


そして向井さんは「この映画は、僕の家族の話だから特別ということはなく、みなさんの親や祖父母の世代がこの時代を懸命に生き抜いたということを強く感じられる作品になったと思います。

今一人暮らしをしていたり、どこか家族の関係が希薄になっていく中で、上の世代の人に昔どんなことがあったか聞いてもらうことでその時代を生きた方達に敬意を強く持って欲しいです。

そうやってこの映画が皆さんのファミリーストーリーの一部になれば幸いです。」
と映画に対する思いを熱く語ってくれました。


両親と離れ、話すことが少なくなってきているなと感じている方も多いのではないでしょうか。

言葉を伝えたい時には遅かったとならないよう、今一度見つめ直す必要があるかもしれません。今作『いつまた、君と』は、両親への感謝や尊敬の思いを伝えるきっかけになってくれる「家族の繋がり」を再確認できる映画となっています。

ぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。


いつまた、君と 〜何日君再来〜

公開日:2017年6月24日(土)

TOHOシネマズ梅田他にて全国ロードショー


出演:尾野真千子、向井理、岸本加世子、駿河太郎、イッセー尾形、成田偉心 / 野際陽子

原作:芦村朋子「何日君再来」

企画:向井理

監督:深川栄洋

脚本:山本むつみ

音楽:平井真美子

主題歌:高畑充希「何日君再来」(ワーナーミュージック・ジャパン)

ノベライズ:「いつまた、君と 〜何日君再来〜」(朝日文庫刊)

公式サイト:itsukimi.jp

(C)2017「いつまた、君と 〜何日君再来〜」製作委員会
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