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来年は申年!「三猿」の深い意味知っていますか?




こんにちわ。インライフ編集のヤマセです。


あっという間にもう12月…今年ももうすぐ終わってしまいます!


来年は申年。

皆さんはもう年賀状かかれましたか?

インライフでも絶賛年賀状をかいているところです。


年賀状は毎年ぼくがデザインをしているのですが、来年は申年ということでどんなデザインにしようかと悩んでいました。


雑談の中で、『見ざる・言わざる・聞かざる』といういわゆる「三猿」をテーマにしようかということになりました。


「申年 年賀状」などのキーワードで検索すると、割とベーシックといいますか、やっぱり結構な方がこの「三猿」をモチーフにしたイラストを使われています。


なのでインライフのデザインはひと工夫したのですが…それはまた別のお話としまして!


皆さんが聞いたことあるであろう「三猿」ですが、意外に意味を勘違いされている方も多いのでは?

と思ったわけです。


そこで、簡単に由来などをご紹介しようと思います!


日光東照宮の「三猿」


皆さんが一番なじみのあるのが、日光三彫刻のひとつでもある日光東照宮の「三猿」ではないでしょうか。


日光東照宮内の神厩舎(しんきゅうしゃ)に「三猿」の彫刻があるのですが、実はこの「三猿」は8面ある彫刻のうちの1つだということを知っておられましたか?


8面それぞれに各々のポーズを取った猿が彫刻されていて、"人の生き方を教える手本"が表現されていて、その内の2面目がいわゆる「三猿」にあたるというわけです。




8面それぞれの意味
○1面 母猿が手をかざして子猿の将来を案じています。


○2面 3匹の猿がそれぞれ耳、口、目をふさぎ、悪いものを遠ざけ素直に育つようにという意味。


○3面 一人立ち直前の座っている猿の姿を表しています。


○4面 猿は大きな志を抱いて天を仰ぐ。

青い雲が「青雲の志」を暗示しています。


○5面 やがて“人生”の挫折を味わいます。

しかし迷い悩む仲間を励ます友がそこにはいます。


○6面 恋に悩み、物思いにふけっている姿。


○7面 結婚した2匹の猿。大きな荒波の彫刻は、これから訪れる荒波を夫婦で乗り越えようという意味。


○8面 ラストはお腹の大きな猿。やがて母親になって1面目へと戻ります。



実に奥が深いですね!


「三猿」の意味と起源
「三猿」は海外では「Three wise monkeys」と呼ばれています。


先述しましたが、子供の頃は「悪しきもの」を見たり聞いたり話したりせずに、純粋な心で育つように、という意味が込められています。


決して、「聞く耳を持たない」や「よからぬことを見ても見ないふりをしよう」などといった悪いイメージではありません。


この教えの起源は、『論語』にあります。


8世紀頃に天台宗の留学僧を経由して「不見・不問・不言」の教えが日本へと伝えられました。


これに猿の語呂合わせが入り「見ざる」が「見猿」となったわけです。


しかし調べていくと、実は『非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、非礼勿動』


つまり、礼に反することは「見るな」。

礼に反することは「聴くな」。

礼に反することは「言うな」。

礼に反することは「するな」ということです。


気づきましたか?

「見るな」「聴くな」「言うな」の他に、「するな」が存在しています。


実は世界ではこの4つめを加えた「四猿」も地域により存在するようです。




そしてその4匹目は写真でわかるとおり、股間に手を当てています。


つまりそういうことです。

察しましょう。


何はともあれ、来年は申年。


日光東照宮へ行けば、なにかご利益がありそうな気がします!


今後のインライフの祈願がてら、来年中に足を運んで「三猿」を肉眼で見てみたいところです。


日光東照宮 HP

http://www.toshogu.jp/index.html
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