2014年1月4日、マレーシア・クアラルンプールにおいて、2014年マレーシア観光年のグランド・ローンチ・イベントが開催された。
記念式典で、タン・スリ・ダト・ハジ・ムヒディン・モハマッド・ヤシン マレーシア 副首相は2014年度のマレーシア観光年のキャンペーンテーマを、『ワン・マレーシア・トゥルーリー・アジア(マレーシアで本物のアジア体験を、の意味)』と発表。
また、この観光年キャンペーンを「単に幸せな思い出や素晴らしい体験を創出することのみが目的ではなく、マレーシアが友好の架け橋となり、お互いの文化や伝統への理解を深めることが真の目的」であるとし、「マレーシアの観光年を成功に導くために政府が主導となり、公共・民間セクター及び国民との強力な協力関係など、あらゆる政策的枠組みを駆使する」と語った。
今回の式典の場として選ばれたのが、クアラルンプール市内の歴史地区にあるランドマークで、その歴史的意義と周辺環境に恵まれた独立広場。
ちょうど現観光文化省(旧連邦事務局)の建物である、スルタン・アブドゥル・サマド・ビルディングのはす向かいに位置している。
記念式典の中で、ダト・スリ・モハメッド・ナズリ・ビン・アブドゥル・アジズ観光文化大臣は「2014年マレーシア観光年のコンセプトは、"おもてなしの心“です。
我々マレーシアには様々な民族、バックグラウンドをもつ人々が暮らしていますが、同じマレーシア人として協力し合い、観光年の成功を全力でサポートすることを誓います。
マレーシア国民一人ひとりが、ゲストの方々に最大限の敬意と礼儀を もって接し、マレーシアの多様な魅力を伝える義務を負っています。
このように一致団結し、おもてなしの心で世界の方々をお迎えしようではありませんか。」と述べた。
一日がかりで行われた記念式典には、のべ5万人以上の観衆が集まった。
ストリートパフォーマンス、 マレーシア観光文化省によるビデオプレゼンテーション、マレーシア民族音楽、民族打楽器の演奏、スルタン・アブドゥル・サマド・ビルディング(連邦事務局ビル)に映し出された印象的なプロジェクトマッピング、"ワン・ マレーシア・トゥルーリー・アジア“の様々なパフォーマンス、花火など、多くの華やかな祭典が催された。
マレーシアが世界に誇る、エネルギッシュな歌姫、ダト・シティ・ヌルハリザとダト・カディージャ・イブラヒムは観衆の前で素晴らしい歌声を披露。
また国内の様々なアーティストも多数参加、リムコックウィン大学の学生たちが2014年観光年のテーマソングを舞台で熱唱して会場を盛り上げた。
政府の掲げる観光年は、1990年、1994年、2007年に続いて今回で4度目。
2014年には、200を超える様々なイベントや祭典が行われる予定し、世界から2,800万人の観光客及び7,600億リンギット(約2兆2,800億円)の歳入獲得を目標に掲げている。
2014年マレーシア観光年のオフィシャルマスコットとして選ばれたのが、テングザル。
テングザルは マレーシア、ボルネオ島にのみ生息する固有種でマレーシアを代表する動物。